きっかり24時間滞在!出雲弾丸トリップ
2009年 07月 04日

ANAの70人乗りのちっちゃい飛行機に乗って。

行って来ました。
ものすごく婚活をがんばっている友人が「縁結び祈願に行く」というのに誘ってもらい、出雲大社へ。セントレアを昼の12時に発ち、鳥取県の米子空港へ12時50分ごろ到着。翌日の13時には帰りの飛行機に乗り込む「現地滞在きっかり24時間」な弾丸旅でしたが、ポイントを絞って回って、なおかつ「やりすぎない見過ぎない」やり残し感を残した後ろ髪ひかれる内容で、「もう一度行きたい!」と思えるなかなかいいカンジの旅になりました。

滞在時間が短い上に温泉宿で夕食も朝食も食べるので、現地の名物は「無理矢理昼ご飯」で摂るしかなく。
鳥取の米子からレンタカーで出発し、出雲大社に到着したのは15時。でも食べました。出雲そば。
そばを殻ごとひいて作る出雲そばは色が黒っぽくて、濃い風味が特徴らしい(わたしにはなんにも違いがわかりませんでしたが)。でもコップに注がれているただの水がすごくおいしくて、水がキレイだからなのか、ザ・観光地のそば屋!って感じのお店だけどすごくおいしかったです。

肝心の出雲大社の本殿は修復中で、仮の本殿にお参りしました。
このぶっといしめ縄に五円玉とかさい銭を投げて突き刺すと福が落ちてくる…なんて話があり。
仮本殿は警備員さんがいて、突き刺そうとすると「やめてください」と止められますが(とめられた)、神楽殿の方はもっと巨大なしめ縄があり、5円玉に10円玉、100円玉、さらには1000円札まで挿してありました。あっぱれ。

ちょうど大降りの雨が上がった直後。大社の背後には山々にもやがかかったような景色が広がり、晴れた日よりもさらに神々しい感じがするかな…とポジティブシンキング。
鳥居から本殿まで続く巨大な松並木は本当に圧巻!の一言でした。が、写真には上手に撮れないようで(大きすぎて)。
その松並木から少しそれたあたりの池では、あじさいがキレイに咲いていました。
やはり神々が集う場所だけあって(?)、大社の敷地内はものすごく広い!一回りしてくるだけで軽く1時間はかかってしまいましたが、大変いい運動になりました。
ぜひ今度はお礼参りに参加したいものです。縁が結ばれますように。

松江市の八重垣神社にも行きました。
スサノヲノミコトが八岐大蛇を退治したあと、国の乙女の花と歌われた稲田姫と結婚して居を構えた場所だというお話。縁結びの神社として有名だそうです。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣造る その八重垣を」
という歌を見た途端、全員で樹なつみさんのマンガ「八雲立つ」を思い浮かべましたが、ひとりを除いて「『八雲立つ』って、主役のイケメンのことよりも眼鏡君の方ばっかり顔が浮かんでくる」とつぶやいてました。

奥の方に鏡の池があり、ここではちょっと面白いおみくじができます。
社務所で購入したみくじを浮かべて、10円玉か100円玉をのせるのですが。
みくじには簡単なコメントが書かれているのみなんですが(わたしは「開運のきざしあり 東と北吉って書いてありました)、池への沈み方で縁の結ばれ方がわかるらしくて。
15分以内で沈めば「近いうちに縁が結ばれる」。
30分かかるなら「縁が結ばれるまでに時間がかかる」。
遠くで沈めば「遠方に住む人と縁がある」
などなど。3人で順番に浮かべましたが、沈んだ順はふたりめ→三人目→ひとりめ、でした。
しかも次から次へと母娘や女の子ふたり組、カップルなどが続々訪れ、朝早くから賑わっている様子も面白いです。

最後は米子空港北の境港市へ。
出身地ということで水木しげるロードがあるんですが、「どうせB級観光地」ぐらいのタカのくくりっぷりで訪れたらなんともすごかった。
道路脇に鬼太郎の銅像があるくらいかと思っていたのです。
郵便局の名前の書体から鬼太郎っぽくおどろおどろしく演出し、ふつーの商店がどこもかしこも鬼太郎一色。随所に置いてあるプリクラも、酒屋に置いてあるお酒も、パン屋のパンも、何もかもが。
官民一体の徹底した鬼太郎化に感心。
しかも土曜日だからかもしれないけれど、わりと観光客がいっぱいで繁盛している様子もびっくり。

海鮮丼食べてたら、空港着の時間まであと30分もなくて、ものすごく急いでぐるぐるっと歩きましたが全然足りません。
「B級も突き詰めればA級になる」ことを実感しました。ねずみ男のかぶりものを着たエンターテイナーもいたし、目玉のオヤジの誕生シーンを作っているおもちゃ屋もあったし、とにかく凝ってて楽しかったです。
もうちょっとじっくりゆっくり見たいです。
でもこれくらいがちょうどいいのかも…。

なんとか妖怪食品研究所で目玉のオヤジ饅頭だけは購入しました。
これ、松江の老舗和菓子店「彩雲堂」さんが作ってるそうで。
外側はようかんでコーティングしてあるのでツヤツヤでほんと目玉っぽい。中はこしあんです。
黒目の部分がちょっとぷっくりしてるのもリアル。
「目出たい」お菓子として、お祝い事の贈り物として人気です…とパンフに書いてありましたが、ホントですか?出雲縁結びツアーの暁にホントに縁が結ばれたら、引出物はコレしかありませんね(そうか?)。
ところで、初めて訪れる山陰、会う人みんな親切でしたが、親切が裏目に出ることが幾度も。
「八重垣神社までの近道教えてあげる」と言った宿のおじちゃん、ルートマップがみつからなくて5分待ち、結局「ナビがあるからいいです」とお断りしたら、今度は口で一生懸命説明してくれて5分。でも言葉で聞いてもわからない…。
また水木しげるロードで、「目玉のオヤジ饅頭が買いたいんです」と海鮮丼屋のおばちゃんに言ったら、どこで買えるのが厨房のスタッフみんな巻き込んでヒアリング大会。「あ、あの…時間がないので…知らないなら知らないでいいんですよ」と言いたい気持ちいっぱい。
そんなあったかい場所山陰は、道も簡単で(私は運転してませんが…すみませんありがとう)、ドライブするにもうってつけ。一週間くらいかけてのんびり回るのが楽しそうだなと思いました。
by primaryt | 2009-07-04 22:27




